2011年06月27日
土地探し
今日は新築を計画する際の土地探しについてお話します。
家を建てる時、建て替えでない場合は土地を探さなければなりませんよね。
土地探しは住まい創りを検討する上で住宅ローン同様に重要で情報収集は
なかなか難しいんですよ。
土地の価値というのは、需要が多ければ高くなります。例えば、
交通の便がよい。 生活するのに便利。 学校が近い。
形状は正方形に近いほうが価値が高くなります。
道路に対しては、4メートル以上の道路に面し、南向き。
更に、東南の角地が良いとされています。
大きさというのも非常に重要で、狭すぎず、広すぎず。
都会の事は別として、これまで分譲地などでは60~70坪位の区画が多かった
んですが、政府の方針でもあり、私がお勧めするコンパクトな高性能な住まい創り
では、少し小さめの50~60坪位がお勧めです。今後、これくらいの大きさの需要が
増え、価値も高まるはずです。
しかし、買い換えの利かない土地ですからもう少し慎重に検討しなければなりません。
土地自体の良し悪しだけでなく近隣や地域の状況も確認が必要です。例えば
必ず自治会に入らなければいけないのか?
ゴミ集積所や地域の清掃はどのように行っているのか?
その他、子供会や地域のルールについて。
土地を買う時ほとんどの場合不動産屋さんにお世話になりますよね。
新築すると、その土地で長く暮らすことになるわけですから、土地自体の情報だけ
でなく地域の生活情報も教えてくれるような信頼できる不動産屋さんとの出会いが
大切になります。
悪徳な不動産屋さんの場合最悪、家が建たないということになってしまいます。
そんなケースは稀ですが、手数料目的の不動産屋さんがたくさんいるのは現実です。
以前、私のお施主様にお聞きしたことですが、相談した不動産屋さんより
大手ハウスメーカーの不動産部を通した方が土地が安く買えるなどと馬鹿げたことを
言われたそうです。陰でどんな話をしているのかと思うと非常に怖いですよね。
信頼できる不動産屋さんとの出会いが大切ですが、もうひとつ大切なことがあります。
それは、不動産屋さんは建築のプロではないということです。
ですから、土地を買うかどうか決める時には、建物の事がわかる人の力を借りて下さい。
私の場合、できるだけ多くの土地情報を提供し、お客様にいくつか候補をお聞きして、まず
近隣の地盤強度の状況を確認します。次に、敷地に対しての建物の配置や駐車場の位置、
建築可能面積や概算のプランを想定します。この時点でお客様に同行して不動産屋さんに
詳しいお話を聞きに行くようにしています。慎重な検討は絶対に必要ですが、誰もが良い土地を
探しているので良い物件を見つけた時には迅速な行動も大切になってきます。一度不動産屋
さんに出向いておくと他のお客さんから引き合いがあった時連絡をくれることがほとんどです。
土地をお探しの方は、慎重に正しい判断をしてくださいね。
2011年06月24日
地域工務店の役割
住まいというのは完成した時点から徐々に傷んでいくことは避けられないことです。
特に外周りや水廻りでのトラブルは構造的に影響を及ぼしてしまうこともあります。
例えば、普段の掃除の際水漏れのような変な音がしていないか時々聞き耳を立てて
確認することも必要です。
少しでも様子がおかしかったら、すぐに業者さんに連絡して下さいね。
住まいに小さな変化があった時、その都度対応することで住まいは傷みにくくなり、
長持ちします。
人の病気と同じで初期症状のうちに発見できれば治療も簡単で早く回復できますよね。
『家守り』というのは住まいのお医者さんの役割をすることです。
セールス重視の住宅会社はアフターサービスは手間がかかるだけで儲からないから
たくさん新築の契約をして儲けようと考えるのか『家守り』の意識が薄いようです。
自分達が創る住まいで幸せな生活をしてほしいと設計の段階から願っている私達は
家を守ることへの思いが強くなります。
また、他社で建たれたお客様からメンテナンスやリフォーム工事のご依頼も戴いて
おります。
地域に根付いて仕事をさせて頂いている私達は家を建てるだけの存在ではありません。
『家守り』にはもう1つ大事な役割があります。
それは、訪問販売の悪徳業者からお客様をお守りすることです。
火災警報器などの比較的低額なものからオール電化や太陽光発電などの高額なものまで
悪徳業者が存在しています。
手抜き工事や傷んでいない部分の修理をすすめるリフォーム業者もいます。
悪徳とまではいかなくても専門知識が必要な増改築工事や耐震補強工事はセールスマン
と工事内容を打合わせするのはどうしても無理があります。
それが大手の業者でもセールス主体のリフォーム部門の場合、耐震性を全く無視した
リフォームのプランを平気で計画することがあります。
口達者で、一見誠実で親切そうなので、普段から警戒していないと怖いんですよ。
とにかく、どんな勧誘をされてもその場で返事をしないでくださいね。
対策としては、会話のできるインターホンがあれば、そこで用件を聞いてください。
会う必要のない人なら、情けは無用です。きっぱり断ってください。
できれば、玄関は日頃から鍵をかけて家に入らせないようにしましょう。
家に入れたらなかなか帰らないと覚悟しなければなりません。
家族構成など、個人情報を教えないこと。話に興味があるというそぶりしないこと。
「キャンペーン」 「限定なんとか」という誘惑にのらないこと。
「信頼できそう」 「申し込みたい」と思っても絶対にその場で返事をしないでください。
帰ったあとに、その会社の所在地・電話番号などが正しいか調べてみてください。
店舗・事務所を持っていないケースもたくさんあります。
迷ったときは、私に相談してくださいね。
これから、住まい創りを計画する方は、メンテナンスの事も含め慎重に検討してください。
木田建築工房は地域の皆さんの住まいを一緒に守っていく、良きパートナーで
ありつづけたいと考えています。
2011年06月22日
エコポイント締め切り迫る
住宅エコポイントの締め切りが迫っています。
新築もリフォームもポイントが発行される工事の対象期間が5ヵ月短縮されて
来月の31日までに着手したものが対象です。
新築は今から計画しても間に合いませんよね。
ですが、これから新築を計画するならエコポイント仕様と言わず
住宅ローンの金利優遇が1%も受けられるフラット35S仕様や
長期優良住宅仕様で快適でランニングコストのかからない住まい創りをお勧めします。
リフォームに関しては、まだまだ間に合う方法があるんですよ。
工事が比較的簡単なわりに高い効果が期待できるのが、二重サッシや
硝子を複層ガラスに交換する工事です。
震災の影響で製品の納期が多少遅れたとしても7月の初めまでに
発注すれば間に合うはずです。
硝子窓は家を囲っている外壁面の中で断熱性能的に弱点になっています。
この弱点をクリアすることは、現状の床・壁・屋根の性能を高めることよりも
工事が簡単で効果も高いんです。
ところで、複層ガラスというのはペアガラスともいって2枚(以上)の硝子の間に
乾燥空気を閉じ込めたもので断熱効果が高く結露防止にも効果があります。
乾燥空気の代わりにアルゴンガスを封入するとさらに断熱効果が高まります。
気を付けてほしいのは、防音の効果は期待できないということです。
硝子間を通り抜ける音の波長と硝子の振動が一致して共鳴状態になるのですが、
それがちょうど人間の耳が敏感な周波数でおこるからです。
断熱性能に加えて防音効果を期待する場合には二重サッシがお勧めです。
今度は、二重サッシで気をつけてることですが、既設のサッシとの距離をあけすぎると
サッシの間の空気が対流をおこして断熱性能が低下してしまいます。それから、
窓の開け閉めが二重になってしまう点もお忘れなく。
でも、防犯の意味では良いことかもしれませんよね。
今回のエコポイント制度を活用し家全体のサッシをリフォームすると光熱費とCO2を
抑えて快適な生活ができるようになります。・・・だから、国が補助するんですよね。
10~15年以上建替えの予定が無いお宅は確実にお得だと思います。
是非検討してみてくださいね。
ご相談・ご質問はメールでも受け付けています。
e-mail:yumestudio@kidakenchiku.jp
2011年06月19日
無料相談会のお知らせ
住宅を新築される方やエコリフォームをされる方にとって、とってもお得な
住宅エコポイントとフラット35S(長期固定金利住宅ローンの金利引き下げ制度)。
両制度とも締め切りが迫っています。
そこで、一級建築士・木田明良の
無料相談会(住宅エコポイントとフラット35S)を行います。
☆6月19日(日)
☆6月26日(日)
①10時~ ②11時~ ③14時~
④15時~ ⑤16時~
※ご予約制です。
ご都合のよい日時をお選びください。
各制度をわかりやすく説明し、あなたのご質問に
お答えします。
フラット35の返済額や借入可能額を計算すること
のできるシミュレーションをすることもできます。
住宅エコポイントやフラット35Sの他にも
聞いてみたいことがありましたら、
ぜひこの機会にご相談ください。
今話題の太陽光発電や、防災住宅、
耐震補強、エコ住宅などについてのご相談も承ります。
★場 所: 木田建築工房『スタジオ』(島田市金谷根岸町174-25)
★料 金: 無料
★定 員: 各時間帯1組ずつ(計10組)
★講 師: 木田建築工房・代表:木田明良(一級建築士)
★持ち物: 筆記用具
★キッズルーム完備。お子様連れで参加できます。
★ご予約は、
電 話:木田建築工房『スタジオ』 0547-45-3725
メール:yumestudio@kidakenchiku.jp
または サイドバーの“オーナーへメッセージ”よりお願いします。
★売り込みは致しませんので、お気軽にご参加ください。
・・・・・・・・・・・・・・・+ 一級建築士事務所・木田建築工房 +・・・・・・・・・・・・・・・
http://www.kidakenchiku.jp
新築・リフォーム、耐震、オール電化など、住まいに関するご相談はお気軽にどうぞ
いつでもIHクッキングヒーター体験できます
2011年06月19日
被災地視察-2 女川
最初に立ち寄った女川の高台から壊滅状態の街を見ると、
木造住宅は全て流され、
鉄骨造は曲がった骨組みがむき出し、
4階建の鉄筋コンクリートのビルが横たわり
残ったビルの屋上には車が乗り、壁が崩壊している様を見た時、
あまりの衝撃にこれが現実なのか夢なのか、あるいは映画を見ているのか‥と
頭の中が混乱していました。
我に返り、夢中で写真を撮っていると、
後ろから地元の方に「どうして写真をとっているんですか?」と声をかけられました。
この瞬間、なにか後ろめたさを感じた事を憶えています。
建築に携わり、お客様に耐震についてお話する立場の自分が、
阪神の震災を見に行けてなかったことをずっと後悔していました。
今回ボランティア活動をしに被災地へ向かう検討もしましたが、
今後3年~5年以内に必ず機会をつくれるとはずと、
とにかく早い時期に現地を見ておきたいという思いで、やっと日程調整をして出かけました。
声をかけてくれたのは40歳前後の女性の方でした。
お話を聞くと、お父様が津波で流されてしまい、
自宅は崖崩れで損壊してしまったけど、直す材料も人手もお金も無いとのことでした。
どうしようもなくて困っているのに、そういった状況を詳しく伝える報道も行政の支援も無い。
とにかく話を聞いてほしかったとのことでした。
お話を聞いている間、返す言葉がみつかりませんでした。
私からの唯一の質問、
「この街の皆さんは、これからもこの街に住み続けたいと思っているのでしょうか?」に対し
「それは、ほとんどの人がそう思っているはずです。」とおっしゃっていました。
こうした話を静岡で冷静に聞いていたら、
政府の対応がどうとか、
もっと悲惨な状況もあるのに家が残っているならまだ良いほうではないか、
また同じ土地に住めば何十年後に歴史が繰り返されてしまうのではないか、
と単純に考えていたと思います。
被害は計り知れない程大きく、根が深いものだと実感しました。
長期的な支援が必要です。自分にできることで必ず貢献しようと改めて心に決めました。
今後も、被災地の事、防災について綴っていきます。
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2011年06月14日
被災地視察
静岡県島田市で一級建築士事務所・工務店を営む
木田建築工房 代表 木田 明良です。
今日からブログを始めます。
仕事の事を中心に、時々プライベートも交えて紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。
先日、東北の被災地に視察に行ってきました。
宮城県の海岸沿いを岩手県境まで走りました。
画像そのものは報道させているものとさほど変わらないかもしれませんが、
実際の現地に立つと、臭いや埃、そして何より被災された方々の表情を目の当たりにし、
震災の恐ろしさを痛感しました。
次回は、女川でのエピソードをお話したいと思います。
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