2011年08月06日
業者選び
今回は、家づくりの最大のポイント、業者選びについてお話します。
業者にはいろいろな形態ががあります。
『大手ハウスメーカー』
『地域密着型工務店』
『ローコストハウメーカー』
『フランチャイズ加盟の工務店』
『不動産業者下請け工務店』
自分がどんな業者に向いているのかをよく分析する事が、
最適なパートナーに出会うための近道です。
「時間」「資金」「こだわり」がキーワードになってきます。
◆まずは「時間」
家づくりには時間がかかります。
しかし、ハウスメーカーでの家づくりは比較的時間が かかりません。
営業や設計、インテリアコーディネーターなど、さまざまな
提案をしてくれるでしょう。
ただし、これはそのハウスメーカーの規格の中だけの話です。
自分のライフスタイル、素材や工法などにこだわりのある人
には向きません。
こだわりのある人は、建築主の要望にじっくりと耳を傾け、
それを形にすることのできる地域密着型工務店に向いているでしょう。
◆次に「資金」
金額だけで言えば、ご存知の通り大手ハウスメーカーは非常に高いですね。
これはコストの半分が広告や営業マンの経費に使われるからです。
ハウスメーカーの見積もりには「一式」という内容が多く
詳細は不明瞭です。
オプションも多く、規格外の追加工事の金額が出やすいのが特徴です。
工務店はその反対で、見積書の内容は詳細で明瞭。
◆一番大切な『こだわり』
「時間」「資金」では、大まかにハウスメーカーか工務店か
という選択しかできない人も多いかもしれませんが、この
「こだわり」によって、自分に合った業者を見つける事が できると思います。
あなたが「どのような家で、どのような生活を送りたいのか」
という想いをもう一度はっきりと知る事です。
自然素材、耐震性、木造住宅、二世帯住宅、輸入住宅・・・。
もう一度、自分が求めるものを整理しましょう。
そして、あなたの想いにじっくりと耳を傾けてくれる業者
はどこなのかを考えましょう。
ハウスメーカーは大勢の建築主に受け入れられるような情報
発信を行います。
地域密着型工務店は数ある他社との個別化をはかるため、自社だけの個性
を打ち出しているので、関心を持ってくれるのは数人でもいい
というような情報発信をするそうです。
私の考える地域密着型工務店は個性を売りにするということではなく、普段から
建物として重要な部分である工法や材料を吟味し、責任をもって提案し、
それ以外のこだわりや要望は住まい創りの主役であるお客様といっしょに
創っていく存在であると考えています。
◆やはり「人」対「人」
家を「買う」とか「建ててもらう」と思っている人は多いようですが、
そうではありません。
家づくりは、車や家電製品のように出来上がった物
(見た目も性能もそう違いの無いもの)を買うのとは違います。
何もないところから、創り上げていく物なんです。
だから、建築業者との相性だけではなく担当者や
工務店の社長まで、人との相性はとても大切です。
情報収集の段階では、この「人との相性」がどうなのかは
まだわかりませんよね。
それから、夢を形にする為には確かな技術力が不可欠です。
営業マンの印象が良いからというだけでは安心できません。
「この人と住まい創りをしたい」と思える人に出会うまでは
焦ってはいけないんですよ。
次回は『大手ハウスメーカー』 と『地域密着型工務店』 のそれぞれの
長所と短所についてお話しようと思います。
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